2022年4月から、改正民法が施行され、成年年齢が20歳から18歳に引き下げられました。これによって、親権に服することがなくなると同時に成人として重大な義務と責任を負うこととなりました。その中でも、生活に密着した課題としてクレジットカードの契約問題が取り上げられています。

 ここでは、これからクレジットカードを契約しようとする新成人、新社会人の皆様に向けて、その仕組みを理解し、正しい知識のもとに契約できる手助けとなるよう、分かりやすくまとめてみました。

各種カードの違い、分かりますか?

 今、私の財布の中を見ると、お金に関するカードとして、

  1. キャッシュカード
  2. 電子マネー
  3. デビットカード
  4. クレジットカード

の、4種類が入っています。それぞれ違いがわかりますか?現金を引き出せるのはどれですか?借金はそれですか?利子を受け取れるのはどれですか?利子を支払わないといけないのはどれですか?

 このブログを読むと、これらのことが簡単にわかるようになります。

自分の生活圏で使いやすいクレジットカード
学生におすすめのクレジットカード
銀行系クレジットカード、プロパーカード

各種カードの違い

 キャッシュカード

 キャッシュカードについてあえて説明は不要かもしれませんが、銀行にお金を預けたり、銀行から預金を引き出したりするためのカードです。銀行にお金を預けているので、利子がもらえます。しかし、近年の利子は非常に微々たるものです。最近では、キャッシュカードに複数の機能を持たせるため、電子マネーやクレジットカード、デビットカードが一緒になってるものもあります。ただし、クレジットカードとデビットカードが1枚のカードに一緒になっているものは、私が知る限りではありません。

2. 電子マネー

 多くの方が1枚は電子マネーを使っていると思います。交通系、流通系などいろいろ存在しています。またカードだけでなくスマホや携帯と一緒になった電子マネーもたくさんあります。使う前にカードにチャージしておいて、必要なときに使うというものです。便利な反面、使える場所がカードの種類によって限られていることも多く、複数枚必要ななこともあります。また、利用によってポイントが付与されることも多いです。チャージするときは店頭で現金でチャージしたり、銀行預金からオンラインでチャージしたり、クレジットカードからチャージしたりと様々な方法が可能です。上限は5万円程度が多いようですが、必要以上にチャージしておくと、もしも落としたときに悲しいことになってしまいます。電子マネーのセキュリティは無いようなもので、誰かに拾われてつかわれても、カード会社による補償はないことが普通です。ですから、必要以上の金額はチャージしないようにしておいたほうがいいと思います。

3. デビットカード

 デビットカードは、見かけはクレジットカードと非常によく似ていて、よく見ないと見分けがつきません。カード表面のどこかに『DEBIT CARD』と書いてあります。使い方も、クレジットカードと同じです。カードが使えるお店で、普通にクレジットカードと同じように使えます。大きな違いは、クレジットカードは、支払いをあとから(多くはひと月くらいあと)行うのに対し、デビットカードは、銀行口座から即時に引き落とされます。また一括払いしか出来ません。ですから、買い物をするときに銀行に支払い以上の金額の預金がなければ、エラーとなって支払えません。逆に言うと、デビットカードでの買い物は、借金ではありません。海外ではかなり普及しているようですが、日本ではまだまだ普及率が低いようです。クレジットカードに抵抗がある人で、カード払いをやりたい方はとてもおすすめです。銀行カードに付帯しているものが多いです。ただし注意しなければならないのは、高速道路のETCでの利用は出来ないということです。ETCで利用できるのは原則クレジットカードです。(デポジット制度という例外はあります)また、デビットカードは利用によってポイントが付くことがあります。

4. クレジットカード

 いよいよこのブログのメインテーマであるクレジットカードについてです。クレジットカードは、一月分の買い物のの支払いを全部ツケ払いにしておいて、約1ヶ月後(カード会社で異なる)に支払うというものです。ですから、支払いが終わるまでは借金ということになります。これに抵抗があって、クレジットカードを使わないという人も一定数存在します。現在の生活様式では、オンラインでの買い物、サブスクの料金支払い、ゲームの課金、ETCの支払いなど、クレジットカードが必要な局面が多くなりました。そのうちデビットカードで代用できる場合もありますが、ETCなどのようにクレジットカードが必須な場合もあります。

 もう一つ、クレジットカードの大きな特徴として、分割払いがあります。もしも10万円の冷蔵庫が突然壊れてしまった場合を考えてください。貯金があれば問題ないのですが、お金が足りないとき、クレジットカードならば先に商品を買っておいて、それを使いながら支払いができるのです。1ヶ月後の指定された日に一括で支払えば利子は取られません。しかし、分割払いでは、利子を支払わなければなりません。年利約15~18%程度の高額な利子です。ですから、自分でお金の管理ができない人は、先述のデビットカードにしておいたほうが良いかもしれません。分割払いは支払い回数を決めて、それによって毎回の支払金額が決まります。似たようなものに、リボ払いとのがあります。これは毎月の支払額を一定の金額に固定して、金利とともに返済していくと言うものです。

クレジットカードはとても便利なものですが、お金の管理が重要です。必要のないものは支払えないのに借金してまで買わないということが一番大切なことです。

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学生におすすめのクレジットカード
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金融上の信用について

クレジットカードをよく理解するために、金融上の信用について少しお話しておく必要があります。上に書いたように、クレジットカードは借金です。お金を貸すクレジット会社としては、一番困るのは貸したお金を支払ってくれないことです。それを防ぐために、クレジットカードを作るときには必ず審査というものが存在します。もしあなたが信用できないとなれば、カードの発行を申請しても却下されるでしょう。ちなみに、カード発行を申請した記録も残ります。短期間に数多くのカードを申請した場合、却下されることがあります。クレジット会社にとって信用があるのは、次の順番です。

信用 大

支払期日に遅れず毎月支払った履歴のある人

まだクレジットカードを使ったことがない人(金融ホワイト)

過去に期限に遅れた事があるが支払った人

期限に遅れてなおかつ支払ってない人(金融ブラック)

信用

新成人、新社会人の多くの方はいわゆる『ホワイト』でしょうから、業者からすれば、あなたを信用していいものかどうかわからないということです。そういう人にいきなり高額なお金を貸すということは出来ないので、いきなりゴールドカードや、プラチナ、ブラックとかいうカードを申請しても、断られることがあります。

最初は普通のカードで買物をして、毎月遅れずに支払いを続け、金融的に信用のおける人間であるという実績を積むことが必要です。これをクレジットヒストリー(通称:クレヒス)といいます。その後必要であれば、さらに上位のカードに移れば十分だと思います。

あなたがどの業者からいくら借りて、毎月いくら返して、何回遅れて、まだいくら残っているかといったデーターは各クレジット会社が共有していて、カード申請のときに参考にされます。それ以外にも社内審査があって、それに合格すればやっとクレジットカードが発行されます。

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クレジットカードの支払いについて

 クレジットカードで買い物をして、約1ヶ月後支払うわけですが、もし支払いが出来ていなかったり、支払いが遅れたという記録は5年間残ります。そうすると、他のローンが組めなかったり、追加でカードが発行できなかったりすることがあります。ですから、決してカードの支払が遅れることのないように、払えない額は使わないようにする必要があります。実際に、支払いが遅れたためその記録が残り、自動車ローンが組めなかったり、住宅ローンの審査に通らなかったという話もよく聞きます。

 クレジットカードではありませんが、ここでスマホや携帯の分割払いの話をしておきます。特に本体を分割払いにして、毎月の電話料金と一緒に支払っている人は注意してください。その方は、本体の分割払いはクレジットと同じ扱いなので、スマホ・携帯料金が遅れると記録に残ります。さらに、学生で奨学金を受けている方は、返済を遅れると記録にのこり、金融ブラックとなります。実際、日本学生支援機構では、3ヶ月連続で支払いが滞ると、個人信用情報機関に登録すると書いてあります。それらの情報は完済後5年間は削除されません。当然、他のローンを組むことができなくなる場合があります。

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新成人、新社会人のクレジットカードの選び方

 それでは、新成人、新社会人に適したカードというのはどういうカードでしょう。いきなり、キラキラのゴールドカードを持って、みんなに見せびらかしたいですか?それとももっと上級のプラチナやブラックカードで周りの注目を浴びたいですか? 初めて持つクレジットカードを持つときは、次のようなことを考えて選ぶと良いでしょう。

  1. 自分の生活圏で使いやすいクレジットカード どの店でもいろいろなカードを使うことが出来ますが、よく買い物をするショップが発行しているクレジットカードの場合、余分にポイントが付いたり、値引きがあったりすることがあります。例えば、イオン系小売店でよく買い物をする人は『イオンカード』、amazonをよく使う人は『amazonカード』、楽天でよく買い物をする人『楽天カード』、YAHOO!ショッピングをよく使う人は『PayPayカード(旧yahoo!カード)』といった具合です。
  2. 学生におすすめのクレジットカード 学生の人は、学生向けに発行されたカードを使うことがお得です。将来の顧客囲い込みのために、いろいろな特典がついていることが多いです。
  3. 銀行系クレジットカード、プロパーカード 上記2枚とは別に、生活感を感じさせないカードを持っておくと人前で使っても恥ずかしくないです。ゴールドである必要はありませんが、銀行系のカードを一枚持っておいてもいいと思います。もし、1枚だけゴールドにしたいなら、ここがおすすめです。

上記の1~3の中からそれぞれ1枚つづ、計3枚を選んで、それぞれブランドを変えておいたほうが色々なシーンで使えて便利です。3枚もいらないという人は、1,2から1枚、3から1枚の計2枚でもいいかもしれません。一度に何枚も申し込むと却下される可能性がありますので、とりあえず1枚申し込みして、半年から1年後にもう一枚というふうに増やしていけばいいと思います。

ブランドの選び方

 クレジットカードのブランドというのは、VISA、JCBなどと言うものです。とりあえず大手を選んでおいうたほうが使える場面も多いと思います。最初に1枚作るなら『VISA』が無難だと思います。もう一枚は、『JCB』か『MASTER』がいいと思います。JCBは国内では強いですが、海外では使えないところが多いです。海外に行く機会のある人は、『MASTER』にしておけばいいでしょう。それ以外にも、『AmericanExpress』や『Diners Club』などがありますが、会費が有料の場合が多いので、もっとカードを使い慣れてからのほうがいいかもしれません。

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ゴールドカードについて

通常のカードは会費が不要な場合が多いですが、年1万円程度の会費を払って、金色のカードを手に入れることができます。ただし先述したように、クレヒスのない場合は、お断りされることもあります。カードの色のためだけに会費を支払うわけではなく、ノーマルカードにはない手厚いサービスを受けることができます。カードによって内容は異なりますが、たとえば空港のラウンジを利用できたり、旅行時における事故の補償や、買い物した商品の盗難、破損の保証、コールセンターが24時間であったり、専用デスクがあって電話の待ち時間が少ないか一発でつながるなど様々です。

 私は、新成人、新社会人の方が初めて持つカードは、普通のカードで十分だと思います。もしゴールドカードやプラチナカードが必要になればそのときに変更すればいいと思います。

では、具体的にどのようなクレジットカードがあるのでしょうか?

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